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ドキュメンタリー いただきます

子どもたちから元氣をもらう ピュア・ドキュメンタリー
「いただきます みそをつくる こどもたち」イントロダクション

福岡市 高取保育園。
そこには、まるでタイムトリップしたような
懐かしい日本の子育てがありました。
それは、先人たちから引き継いだ”魂の育てかた”。
日本の伝統的な「食養生 医食同源」に基づいた給食の献立は、
玄米、みそ汁、納豆、旬の野菜料理です。
みそは、園児たち自らが、毎月、毎月、100キロ仕込みます。
梅ぼし、沢庵、高菜漬けなども手づくりです。
アトピーやアレルギーだった園児の多くが、元気に巣立っていきました。
30年続く高取の「和食給食スタイル」は、教育視察を通して日本中に広まりました。
発酵学の第一人者である小泉武夫 東京農業大学名誉教授が、
伝統和食に込められた先人たちの英知を、わかりやすく説き明かしていきます。
「家庭の和食」「手づくりみそ」が、本作の主役なのです。

石田ゆり子のあたたかなナレーション、
宮沢賢治の「星めぐりの歌」、谷川俊太郎、小室等、ウォン・ウィンツァン、
真砂秀朗、hanauta、多彩なヒーリングミュージックが、やさしい時間を奏でます。
「いただきます」のプロデューサーは、「はなちゃんのみそ汁」の原作者、安武信吾。
長女の安武はなちゃんは、高取保育園の卒園生です。
監督、撮影、編集は、映像作家のVIN OOTA(オオタヴィン)。
2015年夏から、2016年春まで、高取保育園の四季に密着しました。
触覚的な撮影技法で、子どもたちの質実な佇まい、
昔ながらの子育てに秘められた豊潤な精神文化、その輝きを追いました。

子どもたちから元氣をもらう
ピュア・ドキュメンタリーの誕生です。

高取保育園は、福岡市認可保育園です。
栄養価基準も、給食費基準も、国の基準値をクリアしています。
つまり、全国どこの保育園、小中学校でも、献立として採用可能だということです。
日本中の学校給食が、こんな給食になったらいいなぁ、と思います。

高取保育園の献立がダウンロードできます ▶PDF

写真:高取保育園園長 西福江

高取保育園園長 西福江(にしふくえ)

1929年福岡県生まれ。86歳(2015年)
開園時から園長を勤める。
「知育、体育、徳育の根本に食の教育がある」の信念のもと、
玄米、手づくり味噌を中心とした食育を実践している。
1992年藍綬褒章受賞。2015年瑞宝双光章受賞。

画面:いただきます みそをつくるこどもたち

画面:いただきます みそをつくるこどもたち

西園長 語録

「食は命をつくる」

生まれた土地の食物を食べ続け、それを何万年も続けてきた結果が、
今の私たちの身体です。
日本人の身体は、その土地で採れた伝統的なものを食べて暮らすときに、
最も健康でいられるようにできているのです。
この考え方を「身土不二」といいます。

戦前はアトピーやアレルギーの子はほとんどいませんでした。
日本は戦後学校給食が始まったのを境に、食生活が極端に西欧化しました。
さらに日本人の食生活が大きく変化したのは、高度経済成長期のことでした。
このころを境に「食」に大きな変化がありました。
炭水化物摂取の主流が、お米から小麦に。
タンパク質は魚・大豆から牛乳・肉へ。
おかずは、野菜から脂肪分の多いものへ。
調味料は、醤油・味噌から、砂糖・ソース・マヨネーズへ。
家族食から、外食へ。
急激な食の変化は、弱いこどもたちに一番に跳ね返ってきました。
アトピー、アレルギーの原因のひとつに食があります。
玄米和食の給食によって、毎年こどもたちのアレルギーが改善されています。
当園に通わせるために引っ越して来られる家庭も珍しくありません。

もう一度、日本人の当たり前の暮らし、当たり前の食事に帰ろう、
保育の原点に立ち返り、命のいとなみを取り戻そう、
そんな想いで、玄米和食の給食を続けてきております。

画面:いただきます みそをつくるこどもたち

画面:いただきます みそをつくるこどもたち

画面:いただきます みそをつくるこどもたち

画面:いただきます みそをつくるこどもたち

Photo : VIN OOTA

「ほんものの味噌」

市販の味噌は添加物を使って20日程度で作ってしまいます。
大量生産のため加熱処理されると、発酵が止まってしまいます。
本物の味噌は生きた酵母が呼吸しています。
高取では、日本でも数少ない種麹屋である「椛島商店」の麹を使い、
毎月100キロの味噌をこどもたち自身が作ります。
自分たちで作ったものをを食べることで、食に深い関心が生まれます。
人間は経験したことしか記憶に残りません。
そうしてできたみそ汁のおいしさは格別です。
昔ながらの本当のお味噌のおいしさを、
こどもたちの身体で知ってほしいのです。

「百回かんで食べましょう」

給食の時間は 食事のマナーを身につける時間でもあります。
食べる姿勢を整えることが
「食べ物のいのちに感謝する気持ち」につながっていきます。
玄米をよく吸収するためにも、
食事の前に「よく噛めよのうた」を歌ってから
よく噛んで給食をいただきます。

「丸ごといただく」

「一物全体」とは、食材を丸ごと食べることで
すべての栄養素をとりいれることができるという
マクロビオティックの考え方です。
その根底にあるのは「大切ないのちを丸ごといただく」
という感謝の心です。

「いくら身体に良くても、おいしくないと続かない」

こどもの舌は繊細です、小さい子ほどおいしいものがわかるのです。
マヨネーズ、ケチャップ、ソースは使いません。
肉のうまみや、化学調味料に頼らない、素材本来のおいしさを、
こどもたちの味覚形成時に伝えたいのです。

「空腹こそ、最高の調味料です」

高取では、こどもたちは裸足で園庭を駆け回ります。
こどもは風の子、子どもは野山を裸足で駆け回るのが本来の自然な姿。
駆け回らせないのは、自然に反したことなのです。
運動したこどもたちは、食欲旺盛です。給食の食べ残しは、ほとんどゼロ。
空腹こそ、最高の調味料なのです。

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