「よい環境の中でよりよい保育」
言葉にするのは簡単ですが、目の前にいる子ども達の一日を具体的にどう生活させていくことがよりよい保育に近づけるのか、保育とは正解のない、常に研鑽していく仕事であると考えます。

子どもたちを取り巻く環境は、開園45年で劇的に変化しました。
特に食生活は、ごはん、味噌汁という和食の食卓は崩れ、母親の手作りの味を味わう事も少なくなり、インスタント食品や出来合いの食事で家族バラバラで好きな時にすきなものを食べるという時代になってしまいました。
比例するように、アレルギーや落ち着かない子ども、キレる子ども等の問題が増加してきました。
子どもは食事を選ぶことはできません。周りの大人が準備したものを食べます。
何をどのように誰と食べるかという事が、「子どもの食卓の原風景」になるのです。

子どもたちを取り巻く環境は、開園45年で劇的に変化しました。
特に食生活は、ごはん、味噌汁という和食の食卓は崩れ、母親の手作りの味を味わう事も少なくなり、インスタント食品や出来合いの食事で家族バラバラで好きな時にすきなものを食べるという時代になってしまいました。
比例するように、アレルギーや落ち着かない子ども、キレる子ども等の問題が増加してきました。
子どもは食事を選ぶことはできません。周りの大人が準備したものを食べます。
何をどのように誰と食べるかという事が、「子どもの食卓の原風景」になるのです。

VIN監督は、安武信吾さんより紹介いただきました。
撮影の回数が重なるにつれ、「おかえりなさい」と高取にお迎えするようになりました。
これほど、自然な子どもたちの姿を写した映像を初めて拝見いたしました。
子どもたちは、「子ども好きの大人」を、直感的、瞬時に見抜きます。
子どもたちにとけ込み、同じ空気を共にできる方だけが撮れる映像のようにおもいます。
高取の理念を、とても深く理解された、一枚、一枚だと感じ入ります。

このような映画を残していただき、高取はしあわせでした。

1977年、神奈川県の自宅の一室から、 麦っ子畑保育園を始める。

ノンカリキュラムで年の行事に沿って、 ０歳児・年長・学童まで ゴチャゴチャと一緒に生活する、 という保育スタイルを続ける。

開園１０年目から園の給食を、 牛乳、砂糖、玉子を使わない 「本来日本人が食べてきた和食給食」に切り替え、 自然に感謝していただく。

2017年から認可保育園として新たにスタートした。

1981年高取保育園入職。以後、現在まで、 一貫して高取保育園に在籍してきた。
初代西園長を補佐しながら、高取流和食献立の確立に係る。

2008年主任保育士、2014年副園長就任。

2016年より園長として高取保育園を引き継ぐ。

大阪市立大空小学校初代校長。大阪市出身。

「みんながつくる みんなの学校」を合い言葉に、学校を外に開き、教職員と子どもとともに 地域の人々の協力を経て学校運営にあたるほか、 特別な支援を必要とされる子どもも同じ教室でともに学び、育ち合う教育を具現化した。

2015年春、45年間の教職歴をもって退職。

現在は全国各地で講演活動、取材対応などで多忙な日々。

１９４３年福島県の酒造家に生まれる。

東京農業大学名誉教授。農学博士。
専門は食文化論、発酵学、醸造学。

現在、鹿児島大学、琉球大学、 広島大学大学院医学研究科、福島大学ほかの 客員教授を務める。

特定非営利活動法人 発酵文化推進機構理事長。
全国発酵のまちづくり協議会会長
全国地産地消 推進協議会会長（農水省）
「和食」文化保護・継承国民会議委員（農水省大臣官房）
食料自給率向上協議会会長（農水省大臣官房）など。

単著は143冊を超える。

健診センターならびに企業で長年にわたり予防医学に携わるなかで、 従来の予防医学と栄養学が、欧米人のデータをもとにしている ことに気がつきました。

これをそのまま日本人に当てはめてよいものでしょうか。
納得のいく答えを求めて、海外の文献にも多数目を通し研究を進めました。
すると日本人に特有の「体質」がわかってきたのです。

2016年に日本人の全遺伝子配列が明らかになりました。
欧米人の遺伝子配列はその10年以上前に解明されていますから ようやく、「欧米人と日本人の体質」について 遺伝子レベルで比較検討できるようになった、といえます。
驚いたことに、日本人は欧米人とは異なる遺伝子変異を 遺伝子全体で、1,000万個も持っていました。
皮膚、血液、骨などの細胞は、数年ですべて入れ替わると言われています。
新しい細胞は、100％「食べたもの」からつくられます。
食べ物と食べ方を選んで、病気になりにくい体をつくる、 そうした昔の人々の知恵は「食養生」として代々伝えられてきました。
アレルギー、生活習慣病などは、通院治療だけでなく、 「食べるもの」を通じて、体質を根本的に改善することが大切です。
昔の日本人の知恵のすばらしさを、 最新のDNA研究も裏付けようとしています。

高取保育園の子どもたちがこんなに健康なのも科学的根拠があるんですよ。
高取保育園のように小さな頃から手づくりの和食に親しむのが 理想ではありますが、何歳からでも食習慣を変え体質を変えることはできます。
その意味で、ビジネスマンの方や、一人暮らしの若い方にも、 「いただきます」を観てほしいですね。

ドキュメンタリー「いただきます」は、美しい映像の中に、驚きがいっぱいです。
とにかく、子どもたちが可愛くて可愛くて、胸が、きゅんとなります。
食べ方で、健康を保つ日本の伝統的な知恵ってほんとうに奥深いんですね。
それから、この映画を見ていると無性にお味噌汁の香りが懐かしくなります、和食が食べたくなりますよ。

僕の妻は25歳で乳がんを患い、8年前に他界しました。
闘病生活は8年間でした。
変な話ですが、がんを患っていても元気でした。
がんは全身に転移しました。
それでも、彼女が前向きに生きることができたのは、
2005年、当時2歳の娘が通っていた高取保育園での
みそづくり講習会に参加したことが、
きっかけだったように思います。
あのとき、みそづくりを指導してくれた先生の言葉が今も忘れられません。
「麹菌は、高温多湿の日本だからこそ存在する、神様がくれた宝物。
だから、地元の麹菌でつくった発酵食品を食べることこそが、
最も日本人の体に合っとる」
妻は、先生の言葉に大きくうなずいていました。
以来、彼女の口癖は「食を見直し、生き方を変え、運命を変える」。
みそづくりが、発病前の妻の暮らしに欠けていた「大切な何か」を教えてくれたのです。
同時にそれは、現代社会にも欠けている「大切な何か」だったのかもしれません。
みそづくりが、日本人にもたらすものとは。
高取保育園の子どもたちの「声」を通して、しっかりと、
その「何か」をお伝えしたいと思います。

ヘンテコなペンネームだが愛知県生まれの日本人のオジサンです。
子どもと植物の撮影に夢中となり、気がついたら映画監督になっていた、
というラッキーな経歴をもつ。
プロデューサー、監督、撮影、編集、デザイン、雑用をひとりで兼任することで
パーソナルな質感の映画づくりを愉しんでいる。

発酵食・伝統食で自身の大病を改善した”発酵映画監督”。
その体験を生かし医食同源・食養生をテーマにした
『いただきます１　みそをつくるこどもたち』を2017年に初監督。
累計上映回数１０００回を更新中のロングランヒット作となる。
続編『いただきます２　ここは、発酵の楽園』を制作。
自由教育をテーマにした『夢みる小学校』は全国８０館で公開されたヒット映画となり、
第３３回 日本映画批評家大賞　ドキュメンタリー部門を受賞。
公立学校の校長にファーカスした『夢みる校長先生』、
学校給食と持続可能な農業をテーマにした『夢みる給食』など
夢みる３部作を完成させ、新たなテーマに取り組んでいる。

映画「鉄道員」の主題歌をリリース。
音楽活動に加え、ナレーション、ラジオなど幅広く活動している。

作曲家。千葉大学教育学部卒業。
2010年山中湖国際音楽祭からの委嘱を
きっかけに邦楽器の作品にも取り組む。
作編曲の他には幼稚園・保育園などで
演奏活動も行っている。

1931年東京生まれ。詩人。
1952年『二十億光年の孤独』刊行。
『日々の地図』で第34回読売文学賞、
『世間知ラズ』で第1回萩原朔太郎賞、
受賞・著書多数。

1943年　東京生まれ。
1968年グループ「六文銭」を結成。
現在は、自身のコンサートを中心に
活動するなか、ライブ活動や、
イベントプロデュースも多数。

さとわレーベル「DohYoh」より ピアニスト、作曲家、即興演奏家。
NHKスペシャル「家族の肖像」、
NHK「にっぽん紀行」テーマ曲の作曲等。
自らレーベル SATOWA MUSIC 発足。

AWA MUSE 「観音」より
世界各地のネイティブカルチャーへの旅の体験と印象から、
自然と折りあう人々の原点にある感覚を、
絵や音の新たなイメージとして生み出している。

福岡教育大学大学院で吉田由布子氏に師事。
がん闘病中だった中学生の死をきっかけに
命の尊さを伝えるコンサート「いのちのうた」を企画。

2008年7月11日逝去。

こやまよしこ：沖縄音楽ユニットネーネーズの一員。
Masaha：民族楽団ディンカドゥンクに参加。
2002年より、沖縄を拠点にユニットhanautaとして活動中。